スロバキアの精密減速機メーカー、スピネア(Spinea)が東部プレショフの工場を拡張する。産業用ロボット市場の活況を受けたもので、2020年までに数千ユーロを投じて増産を図る。従業員数は現在の400人から900人に増える見通しだ。1日付の現地紙『スペクテーター』が報じた。
精密減速機は産業用ロボットの基幹部品。スピネアは3年前にも2,050万ユーロを投資して生産能力を拡大したが、受注が好調で、現行能力では対応しきれなくなった。
スピネアは1994年創立で、欧州唯一の精密減速機メーカーだ。2013年の欧州市場シェアは16%、世界シェアは7%だった。2020年までにナブテスコ、住友重機械工業に次ぐ世界3位に上昇することを目標に掲げる。
取引先には独クーカ、スイスABB、イタリアのコマウ、RRロボティカなどが名を連ねる。製品のほぼ全量を輸出している。