独アリアンツ、ルーマニアのエネルギーインフラに投資

独保険大手のアリアンツは11月30日、独エネルギー大手エーオンのルーマニア子会社と傘下の送電・送ガス会社エーオン・ディストリビュティエ・ロマニア(Eon Distributie Romania)の株式30%を取得することで合意したと発表した。これにより同社への出資シェアはエーオン・ルーマニアが56.5%、同国エネルギー省が13.5%となる。取引額は明らかにしていないが、約2億7,000万ユーロと推定されている。年内の手続き完了を予定する。

アリアンツは長期投資戦略の中で優良なインフラ資産への投資を重点課題に掲げており、欧州では特にルーマニアのエネルギーインフラに大きな成長性を期待している。

エーオンは昨年、ルーマニアとモルドバの電力・ガス小売事業を統合し、エーオン・ディストリビュティエ・ロマニアを設立。事業拡大のため約1億7,500万ユーロを投じてインフラ整備に着手した。現在、送電網は総延長8万キロメートル超、ガスパイプラインは2万キロメートル超で、国内北部を中心に約300万の顧客を擁する。

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