ルーマニアとイランの企業が合弁でイランに発電所を建設する。イランの通信社IRNAが先ごろ報じた。建設予定地はイラクとの国境に近いメフランで、発電能力は1,000メガワット。プロジェクト総額約7億ドルのうち、70%をルーマニア企業が負担する。
イラン側の企業はピチャク・サナト・イラム(Pichak Sanat Ilam)。ルーマニア側の企業および発電所のタイプは明らかにされていない。
新発電所で発電された電力の一部はイラクに輸出する予定。現在イランは1,500メガワットをイラクに輸出しており、新発電所の建設で2,000メガワットまで輸出を増やす計画だ。
今月初めにイランのファラハティアン副エネルギー相は、イラクはイランから輸入した電力に対する負債10億ドルを抱えており、両国間で話し合いが行われていることを明らかにしていた。
イラク南部のバスラではイランのMAPNAグループが25億ドルをかけてガスコンバインドサイクルによる発電所を建設している。現在のイラクの総発電容量は8,500メガワット。新発電所により3,000メガワットが新たに供給される見通しだ。