スロバキア統計局が13日発表した2016年12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で0.2%上昇し、2013年12月以来の大きな上げ幅となった。燃料価格の値上がりが全体を押し上げた格好で、インフレ率の上昇は5カ月連続となった。市場はプラス0.1%を予想していた。
項目別では「運輸(自動車用燃料を含む)」が2%、「教育」と「宿泊・外食」がどちらも1.9%上昇したほか、「保健」(+1.6%)、「娯楽・文化」と「雑貨・サービス」(ともに+1.4%)、「アルコール飲料・たばこ」(+1.3%)、「郵便・電気通信」(+0.6%)も前年同月を上回った。
一方、「食品・非アルコール飲料」は1.3%、「住宅・上下水道・電気・ガス・その他の燃料」は1.2%下落した。
価格変動の激しい食品と燃料を除いた基礎インフレ率は0.9%で、前月から0.5ポイント拡大した。
同国のインフレ率は2014年1月以降、ゼロからマイナスの水準が続いていたが、昨年7月のマイナス0.9%をピークに上昇に転じている。