ルーブル高がプラスに、ガスプロムの7-9月期純損益が黒字化

ロシア国営ガス会社のガスプロムが19日発表した2016年7-9月期(第3四半期)決算の純損益は1,021億6,100万ルーブル(約16億1,000万ユーロ)の黒字となり、前年同期の赤字(20億ルーブル)から改善した。ルーブル高を受けて外貨建て債務の評価額が低下し、利払い費負担が軽減されたことが大きい。

売上高は1兆2,569億ルーブルで2.8%減少した。欧州向け販売価格の低下が響いた。営業利益は57.2%減の1,546億5,100万ルーブルだった。

■1-9月期は5%増益、欧州向けガス輸出量が増加

2016年1-9月期決算の純利益は7,093億2,100万ルーブル(約111億8,300万ユーロ)となり、前年同期から5.25%増加した。

売上高は2.73%増の4兆3,213億ルーブル。うち天然ガス部門は2.3%増の2兆3,254億ルーブルで、主力輸出市場である欧州と他の地域(CIS諸国を除く)への輸出額は8.11%増の1兆5,465億ルーブルだった。関税込み価格がルーブル建てで20%下落した半面、輸出量は28%増えたことから増収を確保できた。営業利益は45.54%減の5,678億2,000万ルーブルだった。(1RUB=1.91JPY)

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