独ティッセンクルップ、ハンガリーに車部品工場を新設

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップは3日、ハンガリー東部のデブレツェンに自動車部品工場を新設すると発表した。投資規模は3,500万ユーロで、来年からコイルばねとスタビライザーを年間600本以上生産する。2020年までに約250人を雇用する。

ティッセンクルップのクロース部品事業部長は、今回の工場新設について◇ハンガリーにおける乗用車生産台数が過去4年で2倍以上に増えたこと◇顧客である自動車メーカーの工場の近くに生産拠点を構えることで業績の拡大が見込めること――を挙げた。同社は2013年以来、北西部のジュールでアウディ向けに車軸組立工場を操業している。また、ブダペストのソフトウエア開発センターでは、自動運転化を視野に入れた「ステアバイワイヤ(操舵の電子制御)」や運転支援システムの開発を手がけている。

昨春にはブダペスト近郊でエンジン・シャーシ部品工場に着工した。来年から電子操舵システムとカムシャフト一体型シリンダーヘッドカバーを量産する計画だ。同プロジェクトに対する投資額は1億ユーロに上る。

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