プーチン大統領がベネズエラから賞をもらった。2013年に死去したウゴ・チャペス大統領の名を冠した「平和賞」の栄えある初の受賞者になったのだ。
現職のニコラス・マドゥロ大統領は、シリア内戦におけるプーチン大統領の「平和に向けた偉大な功績」を讃えてのことと説明している。
そもそも、この「ウゴ・チャペス平和賞」は昨年、ベネズエラと仲の悪いコロンビアのサントス大統領がノーベル平和賞を受賞したのを機に作られた。ベネズエラも支援していたといわれるコロンビアの反政府軍FARCと、コロンビア政府が和平を結んだことが世界的に評価されたのが気に入らなかったらしい。
外交で反米路線を歩むベネズエラとしては、米国の「敵」であるプーチン大統領を選んで腹いせしたというところか。