ドイツの再生可能エネルギー協同組合プロコンがポーランドにおける風力発電事業の拡大を中止する。組合幹部のフォン・シュテホウ氏が先ごろ、経済誌『ヴィルトシャフツボッヘ』に対し明らかにしたもので、同国の補助金削減を受け採算が取れないと判断した。
シュテホウ氏は約5,000万ユーロの赤字となった2016年の実績について、ポーランドでの風力発電事業に対する補助金削減が理由だと説明。国内の既存施設についても税負担が以前の3倍に達していると述べた。同国での風力発電事業は2015年の全体の売上約1億ユーロのうち10%を占める。
プロコンは2014年に経営破たんし、翌年協同組合として再出発した。16年3月時点で55の風力発電所を所有、総発電容量は553メガワットに上る。