ポーランドGDP、10-12月期は2.7%増

ポーランド中央統計局(GUS)が14日発表した2016年10-12月期の国内総生産(GDP、速報値)は前年同期比で実質2.7%増となり、伸び率は前期を0.2ポイント上回った。市場は2.5%を予想していた。前期比では2007年10-12月期以来で最も高い伸びとなる1.7%増となり、7-9月期の0.4%増を上回って3カ月連続の増加となった。

好調な個人消費を背景に内需が伸びた一方、投資は引き続きマイナス成長だった。純輸出はわずかに増加した。業界別では建設部門のみがマイナス成長だったものの、マイナス幅は前期に比べ縮小した。

同国のモラヴィエツキ副首相兼財務相は15日の記者会見で、2017年のGDP予想伸び率は前回と同じ3.6%増、物価上昇率は1.3%で変わらないと述べた上で、年内に物価上昇率が上振れする可能性を示唆した。

一方大手銀行バンクザホドニWBKは同日発表したレポートで、市場予想を上回った今回の数字について、2017年度の政府予算の一部執行が昨年12月に前倒しされたことを理由として挙げ、その反動により今年の政府消費の伸びは弱いものにとどまるとの見通しを示した。

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