チェコ統計局(CSU)が14日発表した2016年の国内総生産(GDP、速報ベース)の実質伸び率は前年比2.3%となり、15年の4.3%から2ポイント縮小した。同年は欧州連合(EU)の助成による公共投資が活発で、中東欧加盟国で最高の伸びを示していた。
2016年は内需、外需ともに堅調で、製造業を中心に全般的に好調だったが、唯一、建設業が大きく落ち込んだ。
10-12月期(第4四半期)成長率は前期比0.2%、前年同期比1.7%となった。引き続き個人消費と輸出がけん引力となっている。
堅調な経済活動は雇用にも好影響を及ぼしている。16年の雇用率は前年に比べ1.8%上昇。第4四半期は前年同期比で2.1%、前期比で0.6%上昇した。失業率もEU加盟国中最低で、16年12月は3.7%だった。
