自動車部品ゲスタンプ、ルーマニア同業買収

スペインの自動車部品大手ゲスタンプは1日、トルコ子会社を通じてルーマニアの部品メーカーを買収したと発表した。ルーマニアでは同社の重要な顧客である米フォードと仏ルノー傘下のダチアの2社が自動車産業をけん引しており、買収によって付加価値の高い製品の現地生産を強化し、同国での事業拡大を図る。

買収する企業と買収額は明らかにしていないが、ルーマニアの自動車産業の集積地であるピテシュティ郊外に拠点を置く会社で、ダチアに部品を供給しているという。従業員は200人超で、主に中小サイズの部品を手掛ける。昨年の売上高は1,700万ユーロだった。

ゲスタンプは世界21カ国に95の生産拠点と12の研究開発拠点を構える。新興市場であるロシア、ブラジル、中国、インドにも買収を通して進出し、国際事業展開を加速させている。