ハンガリー北東部のニーレジハーザにテーマパーク「レゴランド・ディスカバリーセンター」を開設する計画があることが先ごろわかった。同国政府が新たに指定する優先観光地域における開発プロジェクトの1つとして計画されているもので、同市のコバーチ市長によると、開設に対する政府の助成額は95億フォリント(約3,000万ユーロ)。同市にはデンマークの玩具大手レゴの工場が立地している。
政府官報『マジャール・ケズレニ』によると、ハンガリー政府の指定する優先観光地域は同国東部のトカイ、ティサ川上流域、ニールセーグ周辺で、2020年までに49の開発プロジェクトを実施する。欧州連合(EU)からの補助金と政府資金の計1,020億フォリント(3億2,800万ユーロ)でプロジェクトを助成する計画だ。ニーレジハーザも同地域に位置している。
一方レゴランドの運営会社である英国のマーリン・エンターテイメンツは、現在レゴランド・ディスカバリーセンターを設置する計画はないと主張していることから、今回の計画はニーレジハーザ市のレゴランド誘致を後押しするため政府が事前に支援を約束したものとみられる。
レゴランド・ディスカバリーセンターは世界18カ所にあり、欧州ではドイツのベルリン及びオーバーハウゼン、英国のマンチェスター、トルコのイスタンブールにある。マーリン社は全世界で100以上の娯楽施設を運営する娯楽・レジャー業界大手。
レゴはニーレジハーザでレゴ・デュプロ及びレゴ・システムの2つのブランドのブロックを1日約7万箱生産している。同社はハンガリーでの生産量を2020年までに倍増させる計画だ。(1HUF=0.39JPY)