ルーマニアの電子機器リサイクル大手、処理能力拡張

ルーマニアの電子電気機器廃棄物(WEEE)リサイクル大手グリーンWEEEは7日、新処理施設の開設、既存施設の増強に850万ユーロを投資すると発表した。現在5万トンの年間処理能力を大幅に引き上げる。

新処理施設の建設地は国内北西部のカンピア・トゥルジーで、投資額は350万ユーロ。年間処理量は2万5,000トンで、6月に稼働を開始する計画だ。従業員は向こう3年間で約80人に増やす。一方、南東部のブザウ工場ではルーマニア初の液晶ディスプレイ処理ラインを導入するほか、省エネ化や生産性向上のための対策を講じる。投資額は500万ユーロ。

グリーンWEEEは2007年、自動車用フィルターやポリ塩化ビニル(PVC)パイプなどを製造するロムカーボン(RomCarbon)のリサイクル子会社として設立された。12年に地元の廃棄物回収・リサイクル大手、グリーン・グループが75%を出資して買収。WEEEリサイクル施設としては国内最大規模で、欧州でも先進的な設備を備える。

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