ポーランドの樹脂部品メーカーPearl Streamはこのほど、経営難に陥っていたドイツの樹脂部品メーカー、ブルクハルトを買収した。ブルクハルトの拠点は引き続きシュツットガルト近郊のファイインゲン・アン・デア・エンツに残るが、コスト負担の大きい塗装や生産の大部分をポーランドに移管する。
Pearl Streamは、自動車の内装・外装用の樹脂部品を生産しており、韓国自動車大手の起亜や現代自動車などを顧客に持つ。2010年の創業で、ポーランド南西部に2工場を持つ。
ブルクハルトは1977年の創業で、コックピット用の部品など自動車内装用の樹脂部品モジュールなどを生産している。同社は2016年5月初め、会社更生手続きを申請した。
生産移管により、ブルクハルトの従業員数は現在の360人から150人に減少する。人員削減の対象となる従業員は受け皿会社に移籍し、6カ月間、職業訓練や就職斡旋を受けることができる。買収後も、射出成形、組み立て、金型成形、プロジェクト開発、管理業務はドイツに残る。