日立造船は3月29日、スイスのごみ焼却発電プラント子会社、日立造船イノバ(HZI)がポーランドのポズナニ市に建設していたプラントが完工したと発表した。同プラントは2基のストーカ式焼却炉を備え、1日当たり約630万トンのごみを処理し、1万5,000キロワットの電力と3万4,000キロワットの地域熱を供給する能力を持つ。HIZによるポーランドでのプラント納入は初めて。
今回のごみ焼却発電プラントはポズナニ市が官民提携プロジェクト(PPP)として進めているもの。仏エネルギー大手スエズ・エンバイロンメントと、欧州のエネルギー・インフラプロジェクトを支援するマルグリットファンドの合弁会社であるシタ・ジエロナ・エネルギアが2013年に設計・建設・運営事業を落札した。日立造船イノバはその下請けとして設備の納入・設置工事を受注した。