現代自がロシアでエンジン生産を検討か

ロシア産業貿易省のアレクサンドル・モロゾフ副大臣は4日、韓国・現代自動車が同国でのエンジン生産を検討していることを明らかにした。自社工場の建設、ないし他の自動車メーカーのエンジン工場の共同利用を念頭に置いているという。同社はロシア市場の見通しを分析したことを認めたものの、エンジンのロシア生産については明言を避けた。

モロゾフ副大臣は現代自による他社工場利用の可能性として、フォルクスワーゲン(VW)のカルーガ工場やフォードのタタルスタン工場、アフトワズ(AvtoVAZ)のエンジン工場を例に挙げたうえで、「これらの工場を利用するならば、初期投資額を大幅に減らせるはずだ」と述べた。

現代自は2010年、5億ドルを投じて露サンクトペテルブルク工場を開設した。同国市場向けにコンパクトモデル「ソラリス」と子会社・起亜自動車の「プライド」を生産している。また、カリーニングラードでは現地メーカーのアフトトル(Avtotor)にトラック生産を委託している。

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