英エンジニアリング大手ロールスロイスと航空機エンジンの変速機を手掛ける仏サフラン・トランスミッション・システムズは12日、合弁会社エアロ・ギアボックス・インターナショナル(AGI)がポーランド南東部のロプチュツェ建設した新工場を開所した。最新旅客機のエンジン向けに付属品駆動装置(ADT)を製造する。現地メディアによると、投資額は5,000~6,000万ユーロ。
新工場の施設面積は1万3,500平方メートル。ADTは燃料ポンプ、油圧ポンプなどにエンジン動力を伝達する重要な駆動装置で、エアバス「A350」が搭載するロールスロイス製エンジン「トレントXWB」用に製造する。今後、新型機の「A330neo」に搭載する「トレント7000」用ADTなども手掛ける計画だ。
ロールスロイスとサフランは2015年にAGIを設立した。ロプチュツェ工場の従業員数は現在50人超で、将来的には最大200人に増員する予定だ。