米製薬大手メルク、ハンガリー投資庁と提携強化

米製薬大手メルクのハンガリー子会社MSDファーマ・ハンガリーは11日、ハンガリー投資庁(HIPA)と提携強化に向けた基本合意書を交わした。同国での研究開発(R&D)事業に90億フォリント(約2,900万ユーロ)を投じる予定だ。

合意書によると、HIPAはMSDに対し、雇用・職業訓練、R&Dプロジェクトに関連する一貫した支援を提供する。これに対し、MSDは高付加価値を生み出す事業を展開してハンガリー経済の長期的な成長に貢献する。

MSDファーマ・ハンガリーは1992年の設立。同国で実施中の臨床試験は50件に上る。昨年は200カ所で臨床試験を実施し、これに携わった医療関係者は500人、患者数は800人を超えた。

HIPAは昨年12月、R&Dセンターを設置する企業を対象に、今年から新たな優遇措置を適用すると発表していた。これには最大で費用の25%の現金支援が含まれている。(1HUF=0.37JPY)

上部へスクロール