トルコ鉄鋼大手、米ハースコとスラグ再利用の合弁会社設立

トルコの鉄鋼大手トスヤル(Tosyali)は10日、米複合企業ハースコと鉄鋼スラグのリサイクルのための合弁会社を設立したと発表した。最先端の処理ノウハウを持つトルコ初のリサイクル事業者を目指す。南部のオスマニエ県にある同社工場内に処理施設を設け、将来的に他の生産拠点にも施設を増やしていく計画だ。

鉄鋼業界では鉄の精錬や加工過程で発生するスラグの処理が問題となっている。合弁会社はこれをリサイクルし、道路建設やセメント、肥料などの製造に使われる原料として付加価値を持たせて販売する。これによりスラグの保管量も年間120万トン減らすことができるとしている。

ハースコは世界中の鉄鋼メーカー、鉄道事業者、エネルギー事業者などに製品・サービスを提供している。トルコの鉄鋼市場にはトスヤルとの提携で初進出する。

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