トルコのイスタンブール商工会議所(ISO)は5日、同国の大企業500社のランキングを発表した。売上規模に基づく同ランキングでは上位10社のうち半数を自動車メーカーが占めた。自動車メーカーの昨年の売上高は合計で600億リラ(約151億300万ユーロ)に上った。
自動車メーカーでは、コチ財閥と米フォード合弁のフォード・オトサン、同じくコチ財閥と伊フィアット合弁トファシュがそれぞれ2位と3位に入った。オヤック財閥と仏ルノーの合弁オヤック・ルノーが4位で続いた。
6位には昨年の15位から大きく上昇したトヨタが入った。同社の売上高は106億リラ(約26億7,000万ユーロ)だった。8位にはキバル財閥と韓国現代自動車の合弁ヒュンダイ・アッサンが入った。
同国の昨年の自動車輸出台数は前年比15%増の114万台となり、初めて100万台を上回るとともに4年連続で過去最高を更新した。輸出額ではフォード・オトサンが39億ドル、トファシュが33億ドル、オヤック・ルノーが28億ドル、トヨタが27億ドルだった。
500社のトップに立ったのは石油精製会社のチュプラス(Tupras)で売上高は325億リラ(約81億8,100万ユーロ)だった。500社には同社と同じコチ財閥に属する企業が4社ランキング入りした。その1つ、家電のアルチェリク(Arcelik)は5位に入った。
上位10社にはその他、鉄鋼のイチダシュ・チェリク(Icdas Celik)とイスケンデルン・デミル・チェリク(Iskenderun Demir Celik)がそれぞれ9位と10位に入った。
上位500社の売上高は合計で4,900億リラ(1,233億4,400万ユーロ)となり前年を8.8%上回った。輸出額は3.1%増の551億ドルだった。
ISOのバーチヴァン会長は今回のランキングに関連して、トルコの産業界は資金難や為替の変動のほか、社会的・政治的なリスクがあったにもかかわらず健闘したと述べた。ISOによると、上位500社は営業利益の半分以上を金利支払いに充てている。2016年の金利支払い額は前年から3.6%増の290億リラ(約73億ユーロ)に上った。(1TRY=31.00JPY)