VW、ロシア商用車GAZとの提携強化

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は15日、ロシア商用車大手GAZとの提携を強化すると発表した。商用車の共同開発・合弁生産などの可能性を検討する。また、VW・シュコダ両ブランドの乗用車の委託生産を2025年まで延長するほか、19年から小型商用車向けエンジンをGAZに供給する。

商用車提携では◇GAZへの部品供給◇現地生産◇共同開発――など、長期的な戦略提携の可能性を探る。乗用車生産では、2011年に始まった委託生産を25年まで延長するとともに、生産モデルの拡大を検討する。

エンジン供給は、GAZの新しい小型商用車「ガゼレ・ネクスト」向けのディーゼルエンジン「2.0TDI」が対象。2019年から5年間にわたり、20万基を納入する。

今回のエンジン受注でVWの独ザルツギター工場では50人強の雇用が確保できるもようだ。VWグループは今後、電気自動車(EV)の生産強化に伴いエンジン車の生産を減らす方針で、同工場でも大幅な人員削減が予定される。このため、同工場では雇用維持に向けてグループ外企業との取引拡大を目指している。

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