ベラルーシ中央銀行は14日、主要政策金利であるリファイナンス金利を14%から13%に引き下げた。利下げは今年5度目。翌日物貸出金利(上限金利)は17%から15%に、翌日物借入金利(下限金利)は9%から8%に引き下げた。
中銀は追加利下げの理由として、インフレ率の縮小や良好な通貨環境を挙げた。今年4月のインフレ率は6.3%で、昨年12月の10.6%から大きく低下した。通貨供給量は5月も緩やかな増加ペースで、5%増との観測だ。自国通貨ベラルーシ・ルーブルの為替相場も安定した展開で、中銀の外貨・金準備拡大に貢献している。
今年1-3月累計の貿易収支が2億ドルの黒字となり、経常赤字削減に大きく寄与するなど、経済の強靭性が強まっていることも利下げの追い風になっている。