スロバキア失業率が過去最低を記録、5月は7.35%に

スロバキアの中央労働社会家族局が先ごろ発表した5月の失業率は7.35%となり、前年同月比で2.1ポイント、前月比で0.39ポイント改善した。これは共産党政権が崩壊した1992年以来で最低の水準。

5月末時点の求職者数は23万6,934人で、前年同月比で6万5,330人、前月比で1万1,819人減少した。一方、5月末時点の求人数は5万9,926人で、前月から9,753人増加した。

フィツォ首相は失業率の記録的低下の要因として、堅調な経済成長、労働省による失業予防対策、政府による失業率改善努力を挙げた。同首相はまた、失業率が今後さらに低下し、年内に7%を切ると予測しており、政府として労働力不足に取り組む必要があると述べた。

これに対し、専門家たちは堅調な経済成長に加え、2013年の失業率算出方法の変更も低失業率の一因に挙げる。この変更により、社会福祉的な仕事に従事する人を失業者数に含まなくなったためだ。もし以前のように含まれるなら、失業率は7.66%に上昇するという。また、5月に国内外で季節労働の需要が高まったことや、大学新卒生が労働市場に流入したことも低失業率に影響したと見られている。

スロバキアの労働市場は需要過多の状態が続いている。

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