ロシア原子力公社(ロスアトム)のエンジニアリング子会社で、ハンガリー・パクシュ原子力発電所の拡張プロジェクトを受注したASEが、タービン発電機2基の入札手続きを開始した。出力は各1,200メガワット。このプロジェクトに関連する大型入札は今回が初めてだ。
ASEは2014年、設計・調達・建設(EPC)契約の形でハンガリー国営電力MVMからパクシュ原発拡張工事を受注した。加圧水型原子炉を2基設置する。来年着工し、1基は2025年に稼動する。推定総工費125億ユーロのうち、80%がロシアからの融資でまかなわれる。
新しい原子炉が稼動すると、既存の原子炉(総出力2,000メガワット)は段階的に運転を停止する。パクシュ発電所は現在、原子炉4基で国内電力需要の36%、発電量の50%を担っている。