ギリシャ大手銀行のギリシャ・ナショナル銀行(NBG)はこのほど、セルビア子会社のボイボディナ銀行とリース子会社NBGリーシングをハンガリー最大手銀のOTP銀行に売却することで合意した。NBGがアテネ証券取引所に提出した資料によると、両社を合わせた売却額は1億2,500万ユーロ。年内の取引完了を予定する。買収後のOTPグループのセルビア銀行市場でのシェアは5.7%に拡大し、融資額ベースで7位に浮上する。
NBGによると、今回の合意にはセルビア企業に対する債権のOTPへの売却が含まれる。
今回の取引によりNBGのティア1(CET1)自己資本比率は30パーセントポイント上昇する。グループ企業間の債務の返済を考慮すると、流動性ポジションが2億8,000万ユーロ改善される見通し。
NBGについては、この6月にベルギーの金融大手KBCグループがNBG傘下のユナイテッド・ブルガリアンバンク(UBB)とブルガリアのリース会社インターリースを計6億1,000万ユーロで取得している。