ロスネフチ、4-6月期は増収減益

ロシア石油最大手の国営ロスネフチが先ごろ発表した2017年4-6月期の純利益は680億ルーブル(9億7,200万ユーロ)となり、前年同期の890億ルーブルから23.6%減少した。売上高は1兆2,320万ルーブルから13.6%増加し、1兆3,990億ルーブル(199億9,700万ユーロ)に拡大した。営業利益(EBITDA)は12.1%減の3,060億ルーブル(43億7,400万ユーロ)だった。

2017年上半期の純利益は810億ルーブル(11億5,800万ユーロ)で、前年同期から19.8%減少した。売上高は23.2%増の2兆8,090億ルーブル(401億5,200万ユーロ)、営業利益(EBITDA)は2.9%増の6,390億ルーブル(91億3,400万ユーロ)だった。6月末時点の純債務は2兆2,000億ルーブル(314億4,700万ユーロ)。設備投資を示す資本的支出(Capex)の増加を反映し、フリーキャッシュフロー(純現金収支)は33.7%減の1,280億ルーブル(18億3,000万ユーロ)となった。

4-6月期の石油生産量は5,608万トンで、1-3月期の5,612万トンから減少したものの前年同期比では11.1%増加した。スズン及びメッソヤハなどの新規油田の開発や、RNユガンスク及びサマラなど既に運営段階にある油田の開発が進んだことが背景にある。

原油生産量は日量457万バレルで、石油輸出国機構(OPEC)が決定した協調減産を反映し1-3月期に比べ1.2%減少した。

ロシア産原油価格の指標となるウラル原油価格は上期にドル建てで前年同期比33%上昇した一方、ルーブル建てでは9.8%の上昇にとどまった。(1RUB=1.85JPY)

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