ハンガリー系のエネルギー取引会社METグループ(スイス)は28日、ブルガリアに子会社を設立したと発表した。欧州事業の強化計画に基づくもので、ルーマニアやセルビア、トルコなど隣国の子会社と連携して事業を効率化し、拡大に結び付ける。
ブルガリア子会社の主要業務は、産業顧客及び中小企業への天然ガス・電力販売だ。特に国際取引では子会社間の連携で、相乗効果が生まれるとみる。
METは同時にイタリア子会社の設立も発表した。今回進出した2カ国を含む欧州15カ国に子会社を持ち、27カ国でガス事業を展開するほか、19の国際天然ガス取引市場(ハブ)で売買を行う。筆頭株主はハンガリー国営石油MOLが40%で、ほかにラカトス社長など4人の個人株主が24.7%~10%をそれぞれ出資している。