ルーマニア4-6月成長率5.9%、製造業と消費支出がけん引

ルーマニア国家統計局(INS)が5日発表した2017年4-6月期の経済成長率は前年同期比で5.9%となり、1-3月期の5.7%から加速した。製造業の好調と消費増大に支えられた。

前期比では1.6%となり、伸び幅は前期の1.7%より縮小した。上半期では前年同期比で5.8%拡大した。

4-6月期の成長率を分野別に見ると、製造業は前年同期比7.7%、最終家計消費は6.9%、建設業は8.7%とそれぞれ大きく拡大した。また総固定資本形成は2.4%、農業は3.2%伸びた。

モノ・サービスは輸入が9.5%、輸出が6.6%それぞれ拡大した。

同国の17年度成長率の予測に関して、世界銀行は6月に4.4%と発表し、2月の3.7%から上方修正した。一方、欧州委員会は2月に4.4%と発表したものの、5月には4.3%に下方修正した。

IMF(国際通貨基金)は4月、今年通期で4.2%に達するが、18年には3.4%に減速すると予測した。

同国の今年度予算では経済成長率5.2%、財政赤字は国内総生産(GDP)比で2.99%が予定されている。

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