ソーラーパネルの製造から発電所の設置・運営までを一貫して手掛けるロシアのヘヴェル・グループ(Hevel)は6日、韓国現代グループおよびロシア極東投資輸出促進庁と、ハイブリッド発電所の設置における提携で基本合意したと発表した。極東連邦管区の僻(へき)地で電力供給の24時間化・安定化を目指す政府の方針に沿うものだ。プロジェクト総額は約80億ルーブル(1億3,800万米ドル)。年内に資金調達の枠組みを詰める。
この計画は、太陽光とディーゼル油によるハイブリッド発電所を設計・建設するもので、総出力40メガワットを整備する。来年は初年度投資額として2億ルーブル(3,475万ドル)を予定する。最初の建設地はサハ共和国となる見通しだ。
ロシア極東ではディーゼル燃料発電への依存が大きい。ハイブリッド発電所の稼働で、ディーゼル油の消費量の半減が見込まれている。
ヘヴェル・グループは、ロシアの富豪ヴェクセリベルグ氏が率いる投資会レノヴァと同国国営ナノテクノロジー企業ロスナノが合弁で運営する。(1RUB=1.90JPY)