ブルガリアの通信大手ネテラ(Neterra)は9月26日、同業の英ボーダフォン、仏オレンジ傘下のIT・通信サービス企業オレンジ・ビジネスサービス(OBS)と、通信サービス分野での提携を拡大していくことを明らかにした。OBSのクロアチアでのサービスを独占的に供給していくほか、ボーダフォンのデータ移送サービスやインターネットサービスを中東欧、バルト3国、コーカサス地域で提供する予定だ。
ネテラのディルコフ社長はボーダフォンとの契約について、ネテラが3大陸に進出し21のデータセンターを設置していることなどが評価されたと述べた。同社のブルガリアにおけるシェアは過去1年間で25ポイント増の46%に急上昇している。
同社長はまた、バルカン地域での共同事業をさらに拡大する方向でOBSと交渉を行っているとも述べた。
ネテラは企業内専用回線(VPN)、データネットワーク、インターネットアクセス、衛星システムの建設及び保守などのサービスを提供している。ボーダフォンとOBSのほか、英ブリティッシュ・テレコム、トルコのトゥルクセル・スーパーオンライン、米ベリゾン・ビジネス、印タタ・コミュニケーションズ及び国営中国電信などを顧客に持つ。