中欧石油大手のMOL、本社社屋を建設

中欧石油大手のハンガリーMOLは2日、ブダペストに新しい本社社屋「MOLキャンパス」を建設すると発表した。石油化学事業や小売・サービス事業を強化する長期戦略「MOL 2030」に基づき、革新的な企業イメージにふさわしい新社屋を設ける。また、11カ所に分散している本社機能を1つの建物に統合し、労働効率を高める。2020~21年に完工する予定だ。

新社屋は現本社に近いブダペスト南部に設置する。元々、商業施設と住宅の複合施設「ブダパルト(BudaPart)」として建設されていたプロジェクトを、デベロッパーのマルケット・エーピートから買い取り、「MOLキャンパス」として開発する。

ビルの高さは120メートルで、総面積は8万3,000平方メートル。最大で2,500人が働けるという。

投資額は明らかにされていないが、定礎式が行われた今年6月の段階では「開発費3億2,000万ユーロ超」と発表されていた。MOLの現本社社屋のうち7カ所は開所から50年弱が経ち、どのような形をとるにせよ、投資が必要となっていた。

設計を担当したのは、英フォスター・アンド・パートナーズ。ドイツ国会議事堂のガラスのドームや米カリフォルニア州のアップル社屋を設計したことで知られる。

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