イスタンブールで電動タクシー導入、テスラ車がベース

トルコのイスタンブール・タクシー事業者協会(ITEO)は9日、米国の電気自動車(EV)メーカー、テスラ車をベースとした電動タクシーを披露した。国営アナドル通信などが報じたもので、同協会の関係者は環境に配慮した車両の導入で同国のタクシー業界は新しい時代に入ると述べた。国内最大の都市であるイスタンブールでは、タクシーをはじめとする交通量の増加に伴い大気汚染が大きな問題となっており環境対策が求められている。

ITEOのウギュル会長は、来年1月までに同市内を走る電動タクシーの数が200台まで増加すると述べた。一方その利用料金は従来のタクシーに比べ15%割高になるとの見通しだ。同会長は、質が高ければ乗客は高い料金を支払うことをいとわないとの見方を示した。

ウギュル会長はまた、電動タクシーの導入によって、ライドシェアサービスを展開する米ウーバーに対抗することができると述べた。ウーバーは2014年に同国に進出している。

政府も交通量増加による健康被害を軽減するため、環境にやさしい車両の導入に動き出している。イスタンブール市は電動バスを200台購入する計画を今年初めに明らかにしている。

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