ハンガリーが電気自動車(EV)普及拡大に向け、EV充電スタンド網の拡充を急いでいる。国家経済省の主導で設立された普及促進団体e-Mobiエレクトロモビリタスが先ごろ、現地経済紙『ブダペスト・ビジネス・ジャーナル』に明らかにしたところによると、充電スタンドは来年5月までに約300カ所に新設される見通しだ。
国内には現在、約170の公営EV充電スタンドがあるが、政府は助成金供与を通じ地方自治体の設置を促している。これまでの計画によると、大都市圏に50、バラトン湖やトカイなど観光地に40、中央・地方政府の官庁周辺に40、高速道路付近に20の設置が予定されている。
先ごろ行われた入札では、現地エレクトロモーティブ・フンガリアと仏DBT CEVの企業連合が高速道路沿いに50キロワットの高速充電スタンド設置を受注したほか、独Tシステムズ・ヨーロッパが通常の充電スタンドを設置することが決まった。