ロスネフチ、北極海向けシャトルタンカー10隻調達

ロシア石油最大手の国営ロスネフチは10月19日、同国の造船会社ズベズダ(Zvezda)と載荷重量4万2,000トンのシャトルタンカー10隻の建造契約を締結したと発表した。同時に海運子会社ロスネフチフロートが、北極圏タイミル自治管区のタイミルネフチガス(Taimyrneftegaz)とこれらのタンカーのチャーター契約を締結したことも明らかにした。建造されたタンカーは、北極海に流入するエニセイ川河口に近いパイヤフスコエ油田で生産された原油を北極海経由で輸送する際に使用される予定。

船の引き渡しは2023年以降に順次行われる。ロスネフチが発注したタンカー「ARC7」は最大1.8メートルの厚さの氷を破氷し、マイナス45度の外気中でも活動することができる。これらのタンカーはロシア船籍として運用される予定。

ズベズダ造船所は同国沿海州地方のボリショイ・カーメニに位置し、大型船、オフショアプラットフォームの機材、特殊船舶などを生産している。ロスネフチからは過去に10隻のアフラマックス型タンカーを受注した実績がある。

上部へスクロール