クラリアント、ルーマニアで次世代バイオエタノールを商業生産

スイス特殊化学大手のクラリアントは10月31日、ルーマニアにセルロース系バイオエタノール工場を建設すると発表した。独自の高効率なバイオ燃料製造技術「サンリキッド」を導入した初の商業生産施設で、来年の着工、2020年の稼働を見込む。投資額は明らかにされていない。

新工場の年産能力は5万トン。地元の農家で出る「わら」を原料としたバイオエタノールを生産する。年間売上高は最大で5,000万ユーロ前後に上る見通しだ。

現在実用化されているバイオエタノール技術は食用農産物を原料とするため、世界的に貧困地域で食糧不足を招くという問題が生じている。その解決に向けて、多くの企業が植物や木に含まれるセルロースからバイオエタノールを生産する技術の開発・実用化に取り組んでいる。

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