チェコのエネ大手EPH、鉄道車両のシュコダ社買収か

チェコのエネルギー大手EPHグループが、国内鉄道車両メーカーのシュコダ・トランスポーテーションを買収するもようだ。先ごろ現地紙『ムラダ・フロンタ・ドゥネス』が消息筋の情報として伝えたもので、取引額300億コルナ(11億7,200万ユーロ)で近く合意すると見られる。

EPHはイタリア、スロバキア、ドイツ、英国、チェコ、ハンガリーで発電・ガス事業を行うほか、チェコとスロバキアではエネルギーインフラ事業にも進出している。また、傘下の鉄道貨物会社EPカーゴや国内運送・物流最大手のスペディカを通して運輸事業も展開している。

シュコダ・トランスポーテーションは機関車、鉄道列車、路面電車、トロリーバス、地下鉄電車を製造する。16年は売上高が前年比14%減の157億コルナだったものの、純利益は約200%増の15億7,000万コルナ(6,100万ユーロ)に拡大した。従業員数は5,300人。

シュコダ・トランスポーテーションの買収をめぐっては、当初は中国国営の中国中車(CRRC)が有力候補とされていた。(1CZK=5.20JPY)

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