米ゼネラル・ダイナミクス、ルーマニア軍に装甲車供給

米防衛宇宙複合企業ゼネラル・ダイナミクスの欧州法人ゼネラル・ダイナミクス・ヨーロピアン・ランド・システムズ(GDELS、本社マドリッド)は17日、ルーマニア軍と装輪式装甲兵員輸送車「ピラーニャ5」の供給契約を結んだと発表した。6種類のモデルを現地生産し、最大227台を供給する。契約額は10億米ドル(8億1,740万ユーロ)超。同国の陸軍近代化計画の一環となる。

「ピラーニャ5」はスイスのGDELSモワクが製造するピラーニャシリーズの最新型。ルーマニアでの現地生産では同国の軍需大手ウジナ・メカニカ・ブカレスティ(UMB)と戦略提携し、技術移転する。GDELSのカウフマン副社長は「技術移転と現地生産はルーマニア産業に大きく貢献する」と述べた。

GDELSは2006年からルーマニア軍に「ピラーニャ」を供給してきた。同社はブルガリアの陸軍近代化事業にも参画する可能性がある。

ルーマニア国防総省は昨年8月、2026年まで98億ユーロを防衛力強化に拠出する計画を発表していた。同国の16年防衛費は国内総生産(GDP)の1.48%だった。

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