英テスコがスロバキアで店舗縮小、テナントスペースを拡大

英小売大手テスコが、スロバキアで展開する店舗の規模縮小を計画している。現地紙SMEが1月29日報じたもので、対象となるのは売り場面積が6,000~1万平方メートルの超大型店。テスコの担当者は、同国にある大型店舗内の自社の売り場面積を縮小し、他店にスペースを貸し出す可能性も排除していないと話した。対象となる店舗の数については明らかになっていない。同社はスロバキアの小売りチェーンでは売上高と従業員数で国内2位につける。

同国のアナリストは、店舗縮小の動きの背景には消費者の嗜好変化があるとの見方を示す。都市部を中心に、消費者は週に1、2度まとめ買いをする代わりに毎日少量を購入するようになっている。それに対応して小売りチェーンは各店舗にある自社の売り場スペースを縮小しテナントを入れるなど、消費者が異なる店舗を一度に回れるような店づくりを始めている。床面積などでみた単位当たりの売上を増やすのが目的だ。

テスコは既に首都ブラチスラバにある大型店の自社のスペースを縮小し、薬局や眼鏡店などを出店させている。

同社のスロバキアでの売上高は150億ユーロで、1万人以上を雇用する。

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