ロシア商用車大手のGAZグループは先ごろ、同国のニージニーノブゴロド工場で、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)・グループのチェコ子会社シュコダのSUV「コディアック」の受託生産を開始したと発表した。VWは同モデルの現地生産により、シュコダブランドのロシア市場における競争力を強化する。納車までの時間を短縮することができるうえ、需要に応じて生産規模を柔軟に調整することができる。
「コディアック」の受託生産に向けた準備期間は18カ月、投資は総額8,750万ユーロ。ニージニーノブゴロド工場の従業員は、チェコにあるシュコダのクバシニ工場やムラダー・ボレスラフ工場で研修を受けた。また、ニージニーノブゴロド工場のトレーニングセンターでも「コディアック」の生産開始に向けた準備を実施した。
「コディアック」は、シュコダ初のファミリーSUVで、オプションで3列目のシートを設けて7人乗りにすることができる。
ニージニーノブゴロド工場はすでに、シュコダ「オクタビア」、シュコダ「イエティ」、VW「ジェッタ」の3モデルを受託生産した実績がある。