ハンガリーITK、メルセデス部品調達で自社バスモデル製造

ハンガリーのコンサルティング会社ITKホールディングが国内東部デブレツェンで独メルセデス・ベンツの低床式バス「レフォルム500LE」を生産する。2月28日付の現地経済紙『ヴィラッゴズダシャーグ』がITKのコッサ社長の談話として報じたもので、早ければ今月末に製造を開始する。フル稼働時は従業員300人体制で年間250~300台を生産する計画だ。

ITKのデブレツェン工場は昨年12月半ばに開所した。「レフォルム500LE」は同社がメルセデスからエンジンとシャシ用部品を購入し、独自に組み立ててメルセデスブランドとして市場投入するモデルで、販売はメルセデスの流通網を活用する。

ITKはまた、来年の開所をめどにデブレツェン空港近隣に第2工場を建設する計画だ。5年間で同工場の生産台数を700―800台に引き上げ、2工場合わせて1,000-1,200台の生産を目指す。コッサ社長によると、新モデルの開発とデブレツェン工場拡張に7,000万ユーロを投資する。

ITKがバス製造に乗り出す背景には欧州排ガス基準「ユーロ6」の施行による需要拡大がある。ハンガリーのバス登録台数は1万8,000台で、買い替え需要は推定約7,000台。欧州連合(EU)全体の市場規模は年間14~20万台とされる。

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