中東欧最大の格安航空会社であるハンガリーのウィズエアーは13日、過去最大規模の事業拡張に着手したと発表した。7月半ばまでにアテネ(ギリシャ)、タリン(エストニア)、ハリコフ(ウクライナ)、ウィーン(オーストリア)の4都市に新たに乗り入れるなど70路線を追加し、週700便の増便を行う。これに向けて旅客機21機を導入し、700人を新規雇用する。
ウィズエアーは年初、経営破綻した独エアベルリンとオーストリア・ニキ航空の路線を引き継ぐ形でウィーンに進出し、拠点と路線整備に3億3,100万ドルを投資する計画を発表していた。通年では英国、オーストリア、ポーランド、ウクライナ、ハンガリー、ルーマニア、ジョージアの11拠点の増強に合計20億ドル超を投資する。
ウィズエアーはウィーンを新拠点に加えたことで就航地が44カ国145都市、運航路線600超に事業規模を拡大した。今後は特にビジネス客のニーズを視野に入れ、路線を拡大する戦略だ。