自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)はこのほど、スロバキアのブラチスラバ工場の従業員を今年末までに500人超増員すると発表した。新モデルの生産準備が理由。同工場では秋から、大型SUVのアウディ「Q8」、クロスオーバーSUVのVW「トゥアレグ」とポルシェ「カイエン」の生産を開始する。新たな従業員の月給は当初、1,050~1,250ユーロを予定する。
VWは2012年から16年にかけて同工場に19億ユーロを投じて新モデル生産の準備を進めるとともに、2,000人超を新たに雇用した。現在の従業員数は1万3,700人に達している。
同工場では2017年6月、労組によって16%の賃上げを要求するストが決行された。経営側は当初、「職場の安定に対する重大な脅威」と難色を示したが、6日後に合意に至り、18年11月までに計14.12%の賃上げを段階的に実施することとなっていた。