独・ロシア資本の化学会社ウラルキムプラスト・ヒュッテナス・アルバータス(UCP-HA)が、ロシア中部スヴェルドロフスク州のニジニ・タギル工場で生産設備を増設する。投資額11億8,000万ルーブル(1,670万ユーロ)のうち、4億9,000万ルーブルをロシア産業開発基金(FRPRF)からの融資でまかなう。新設備は2020年末に稼働する予定。
UCP-HAは2012年にロシアの合成樹脂メーカー、ウラルキムプラスト(UCP)と独ヒュッテナス・アルバータス(HA)が合弁で設立した。砂型鋳造業界向けに溶解から砂型・中子(なかご)の造型、鋳造品の洗浄まで、各工程に必要な製品を顧客ニーズに特化した形で供給している。
UCPはポリ塩化ビニル(PVC)などの合成樹脂やo-クレゾールを主に生産する化学メーカー。HAはデュッセルドルフとハノーバーに拠点を置き、鋳造業界向け化学製品の世界最大手を自認している。(1RUB=1.73JPY)