炎天下でも軽装禁止?~トルクメニスタン

奇矯(きょう)な規制で世の中を驚かせているトルクメニスタンが、今回は「水着禁止」に踏み切った。男女用を問わず、あらゆる水着とショートパンツの輸入ができなくなり、海水浴シーズンを前に販売店の在庫も少なくなっているという。

手持ちの水着・ショートパンツがない国民が今後、摂氏50度にもなる猛暑の中で何を着ればいいのかは不明だ。また、果たして家にあるビキニを着ても大丈夫かどうかもわからない。

というのも、2007年にベルディムハメドフ大統領が権力を握って以来、予告なしに禁止となり、罰金を取られる段階で初めてその事実が分かったという例が後を絶たないからだ。禁止対象は「黒い車に乗る」、「公務員がマニキュア、毛染め、金のアクセサリーをする」、「女性公務員と女子学生が茜色以外の衣服・政府公認を受けていないスカーフをまとう」などで、次に何が禁止されるか予想するのは難しい。

ただ、「毛染め禁止」をめぐっては、以前は白いものが混じっていた大統領の頭がここ数年、真っ黒になっているのに皆気づいている。このため、陰で大統領を「燃える黒髪」と呼ぶ人もいるようだ。

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