ヤンデックス、エストニアで配車サービス開始

ロシアのオンライン検索サービス最大手ヤンデックスは5月1日、エストニアの首都タリンでオンデマンド型のタクシー配車サービス「ヤンデックス・タクシー」を開始した。オンラインアプリケーションを使って顧客の位置情報などを確認し、迅速かつ低料金のサービスを提供する。エストニアはラトビアに続き、欧州連合(EU)内で同社が進出した2番目の国となる。

ヤンデックスは認可を得たタクシー会社とのみ協同する形を取っており、タリンでは10社から300台超のタクシーが「ヤンデックス・タクシー」に登録している。同社は3月15日にラトビアでサービスを開始し、首都リガでは初週に5万人が利用した。

ヤンデックスは世界10か国300都市で事業を展開している。昨年7月には米ウーバーと、ロシア・CIS諸国のライドシェアサービス事業を統合することで合意した。投資額はウーバーが2億2,500米ドル、ヤンデックスが1億米ドルだった。

■アプリで料金を事前に把握、乗車時間による追加無し

ヤンデックスのアプリ「Yandex.Taxi」は15カ国語に対応している。他社のアプリと異なり、出発地と目的地を入力するだけで料金が分かるのが特徴。実際の乗車時間に関わらず、料金は変わらない。

料金プランは自動車のクラスにより「コンフォート」と「エコノミー」の2タイプがある。エコノミーは0.5キロ以内の初乗り料金が1ユーロ以下で、それ以後はキロ当たり55セント以下となる。乗車までの待ち時間は5分以内。

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