車部品大手の加マグナ、バルト3国での生産を検討

カナダの自動車部品大手マグナがバルト3国での生産を検討しているもようだ。西欧工場の生産能力不足に加え、これまで立地候補となってきた中欧諸国でも人手不足が顕著になっているためだ。

リトアニアのエンジニアリング産業協会(LINPRA)の理事でバルチック自動車部品クラスタの代表を務めるダリウス・ラシオニス氏によると、自動車産業の進出が盛んだったポーランドやチェコ、スロバキア、ハンガリーでも、人手不足で人件費が上昇し、従業員の定着率も下がるなど、経営環境が難しくなっている。結果として、納期の遅れといった問題が発生し、メーカーの懸念も強まっている。

そこで2年前ぐらいからバルト諸国に目を向ける企業が増えており、マグナもその一つだ。先月には提携候補としてリトアニア22社を含むバルト3国32社と面談したという。

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