エストニア国営電力、CFBボイラの技術更新を完了

エストニア国営電力エースティ・エネルギアの発電子会社であるエネフィットはこのほど、ナルヴァ発電所の循環型流動層(CFB)ボイラの技術更新を完了した。オイルシェール由来の乾留ガスの燃焼を改善することで、効率を向上させ、環境への影響を縮小する狙い。

技術更新を担当したのは、住友重機械工業のCFB事業子会社スミトモSHI FW。既存のCFBボイラ(100電気出力メガワット)を改良し、国産シェールオイルを混焼した場合のレトルト炉のガス燃焼能力を向上させた。

エストニアは大量のオイルシェール資源を有するが、他の主要燃料よりも二酸化炭素(CO2)排出量が多い。このため、より環境負荷が小さく、持続可能な形での利用を目指して改善を進めている。オイルシェールから合成石油を得る際に算出する乾留ガスを発電に使うのも、その取り組みの一つ。

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