チェコの化学企業ケモプロジェクト(Chemoprojekt、ウースチー・ナド・ラベム)は間もなく、使用済み食用油からバイオディーゼルの製造を開始する。19日付の現地紙『ホスポダルスケ・ノヴィニー』が報じたもので、月産6,000~8,000トンとなる見込み。原料の廃食用油には動物油ではなく、植物油だけを使用する。食用にならないバイオマスを原料とする第二世代バイオ燃料の製造に取り組む国内初の企業となる。
ケモプロジェクトはスイスの複合企業サフィケムグループ傘下。従来はバイオ燃料を菜種油から製造していたが、同油は食料需要があり価格高騰を招きやすいため、原料を廃食用油に切り替えた。投資規模は数千万コルナに上る。
バイオ燃料の最大の利点は温室効果ガスの排出削減だ。バイオディーゼルの排出量は化石燃料に対し、菜種油由来で約35%、廃食用油だと約85%少なくなる。(1CZK=4.92JPY)