米リーンプラム、ブルガリアの会話型コマース企業コネクトを買収

モバイル向けマーケティングプラットホームを展開する米リーンプラムは20日、ブルガリアの会話型コマースソリューション開発企業コネクト(Connecto)を買収すると発表した。顧客とのコミュニケーションに人工知能(AI)を導入することでプラットホームを強化し、ブランドと利用者の関係の緊密化(顧客エンゲージメント)に貢献する狙い。取引金額は明らかにされていない。

コネクトは無料電話アプリの楽天バイバーやコカ・コーラ、ビザカードなどと提携し、業界での存在感を強めてきた。リーンプラムはコネクトの持つ自然言語処理(NLP)・感情分析ソリューションを自社のプラットホームに組み込むことで、ブランドと利用者との結びつきをより強化できるとみている。ボイスアシスタントやチャットボットを通し、リアルタイムで一人一人の顧客に合った対応を行うという目標に一歩近づくと期待する。

リーンプラムは元グーグルの技術者が2012年にシリコンバレーで設立したスタートアップ企業。サンフランシスコ、ニューヨーク、シンガポール、アムステルダム、ソフィアのほか、東京にも事務所を置く。同社によると、ノーウェスト・ベンチャー・パートナーズ、カナーン・パートナーズ、クライナー・パーキンス・コーフィールド・アンド・バイヤーズ 、シャスタ・ベンチャーズから合計9,300万米ドル以上の投資を受けている。

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