臨床検査機器大手のアークレイは17日、ロシア工場で尿検査装置の生産を開始したと発表した。現地生産への切り替えでロシア及び独立国家共同体(CIS)への供給を迅速化する。
アークレイは尿検査装置の現地生産を始めるにあたり、モスクワ州ドゥブナの工場を150平方メートル拡張した。その結果、工場面積は1,000平方メートル弱へ拡大した。当初は小型の自動尿分析装置を手がけ、将来的には大型装置も生産する計画だ。
アークレイでは、医療の高度化が進むロシアで医療機器や試薬の需要拡大が続くと見込んでいる。今後も生産品目の拡充や現産体制の強化を通じて、迅速かつ安定的な製品供給を実現していく方針だ。